MS&ADグループの新たな価値の創造のアプローチとして、従来の保険の役割に加えて「リスクを見つける・リスクを防ぐ・リスクの発現から回復する」という新しい機能の構築を進めています。私たちは「CSV×DX」でさまざまな社会課題の解決に挑戦し、お客さまに新たな安心・安全を提供し続けます。
リスクを見つける
現代社会は、気候変動による自然災害の激甚化、感染症の拡大やサイバーリスクの脅威など、抱える課題は複雑化・多様化しています。
MS&ADグループはそのような社会の中で起こり得る変化を確かな知見とノウハウを持ったプロフェッショナルにより、豊富な蓄積データと最新の分析アルゴリズム等を用いて、今まで検知できなかった事故や災害のリスクをいち早く「見える化」します。
リスクを防ぐ
リスクの発現が予測されるときは、未然に防ぐアドバイスを行います。例えば、自動車の運転特性を分析し、安全運転スコアや安全運転アドバイスを提供したり、健康診断書にスマホ等のカメラをかざすだけで病気のリスクをチェックできるサービスなど、最新のデジタル技術を積極的に活用してリスクの予防・回避手段を提供します。新しい社会システムの構築を目的とした産官学の多様なパートナーシップを通じて、社会全体でリスクを防ぎ管理する取組みを行っています。
リスク発現から回復する
リスクが現実となったとき従来の保険の「経済的負担を小さくする」機能とは別に、リスクの発現から回復するための新たなサービスの開発・提供を行っています。
例えば、自動車事故の状況を迅速・的確に把握できるサービスや病気の重症化・再発防止をサポートするサービスなど、事後の安心・安全にも取り組んでいます。
DXデジタルで拡張する
デジタルトランスフォーメーション（DX）で社会課題を解決する「CSV×DX」戦略によって、デジタル技術を活用したさまざまな取組みが進んでいます。
グループ全体で活用できるデータ基盤の整備やMS&ADインターリスク総研を中核に据えたソリューションの開発・販売、スタートアップ等との連携などにより、デジタルを活用したビジネスモデルの変革に取り組んでいます。
Global Digital Hub
デジタライゼーションをさらに加速させるために、東京、シンガポール、ロンドン、シリコンバレー、テルアビブ（イスラエル）の世界5カ所にオープンイノベーションの推進拠点となるグローバルデジタルハブを開設。海外スタートアップの発掘、最新のデジタル技術を用いた革新的な商品・サービスの開発、デジタライゼーションの推進による社会課題の解決などに取り組んでいます。
東京の拠点には、オンラインでのコミュニケーションを可能にするスタジオやユーザーテスト配信ブースを設置。最新技術体験などを通してすべての社員がデジタライゼーション推進に参加できます。それによって先進デジタル技術の習得や人財育成、社員や代理店へのデジタライゼーションの浸透を図るとともに、スタートアップ企業との協業を通じた商品・サービスの開発などにつなげていきます。
Silicon Valley VC
DXの基盤強化と保険の新たな価値創造を目指し、2018年10月、米シリコンバレーに日系保険会社で初となるコーポレートベンチャーキャピタル「MS&ADベンチャーズ」を設立。シリコンバレーを起点に、さまざまな産業分野で最先端の技術やアイデアを持つスタートアップ企業に投資し、連携することで、先進的な知見や技術をグループ全体で活用し、持続的な成長と価値向上を図っています。
すでに人工知能（AI）、インシュアテック、フィンテック、モビリティ、ライフアンドヘルス、サイバーセキュリティなど、保険関連と非保険関連の多岐にわたる事業領域のスタートアップに投資しており、その数は13カ国・100社以上に及びます。これは保険会社で世界トップの実績であり、スタートアップの育成の面でも、MS&ADベンチャーズの功績が高く評価されています。
Business Innovation Challenge Program
グループ各社の社員から社会課題の解決につながるビジネスのアイデアを募集し、実現可能性のある案件をオープンイノベーションで事業化する「ビジネスイノベーションチャレンジプログラム（チャレプロ）」を実施。社員一人ひとりの行動・意識の変革を促すとともに、デジタルを活用した新たなビジネスチャンスの創出と付加価値の高いサービスの提供につなげています。
その一つが「ドラレコ・ロードマネージャー」。三井住友海上の約4万台の通信機能付きドライブレコーダーが撮影した日本全国の道路損傷箇所を、AIが自動的に検知・分析しクラウド上で一元管理することで、自治体等の道路の点検・管理業務を効率化します。安全なまちづくりに貢献するこのビジネスは、2022年の「第6回インフラメンテナンス大賞」の「国土交通省・優秀賞」を受賞しています。
GROUP-SYNERGY
多様化するリスクに対して、グループ各社の強み・個性を活かしながら、さまざまな商品・サービスを提供し、お客さまのニーズに応えていきます。
連結純資産
約 3 兆円
ESR(Economic Solvency Ratio)※
228
%
(
2023年
3月末時点
)
強固な財務基盤を背景に、
持続的な成長投資
と安定的な株主還元を実施
格付情報
スタンダード＆プアーズ A+
ムーディーズ A1
格付投資情報センター（R&I） AA
格付機関から高い信用格付を取得
AA格相当の財務健全性の
維持を目指す
EPS成長率※
8 %
直近10年の
EPS（1株あたり利益）は着実に
成長し、
時価総額も拡大
市場シェア
国内損害保険マーケットと
ASEANマーケットで
シェアNo.1
日本のお客さまから最も選ばれている
損害保険グループ
ASEAN10ヵ国でも、域内総収入保険料（損保）第1位の高いプレゼンス
ESG評価
MSCI ESG Rating AA
DJSI Asia Pacific
に選定
ESG先進企業として、
継続的に高い評価を取得
成長基盤
48 の国・地域に
約 4 万人の従業員
グローバル従業員比率は23.8%
海外人財・デジタル人財を含め、
グループ各社に多様な人財
